ここ3年、大学の友人と一緒に男旅行に年一回出かけています。
陶芸体験をしたり吹きガラス体験をしたりしてますが、
今年は「大人の社会見学」ということで、
土日を使って「サントリー白州蒸留所」と「サントリー登美の丘ワイナリー」へ。
土曜日はウィスキーを作っている「サントリー白州蒸留所」へ。
ここではウィスキーの『白州』という商品が作られています。
ちょっとマイナーかもしれないですね。俺も飲んだことはなかったですし。
まぁやっぱり焼酎と同じ蒸留酒なんでかなり興味がありました。
ウィスキーの作り方も焼酎の作り方も基本的なところは同じです。
まずは麦を蒸して、麹菌を加えます。
麹菌が麦のデンプンをブドウ糖に変えます。
これを麦汁といい、けっこう甘いそうです。
で、次にこの麦汁に酵母菌を加えます。
すると酵母菌はこのブドウ糖をアルコールと炭酸ガスに変えるわけです。
炭酸ガスはこの発酵の過程で抜けていきます。
発酵は大きな木桶の中で行われていました。
これも風味づけの一つなんでしょうねぇ。
これで原料の麦がもろみと呼ばれるものになります。
で、蒸留です。要するに、もろみを沸騰させてその蒸気を冷やし、液体を取るわけです。焼酎は蒸留を1回だけ行いますが、ウィスキーは2回行います。そうすることで純度の高いアルコールを取ることができます。その代りに原料の風味を犠牲にします。
原料である麦の風味の代わりにウィスキーにつけられる味付けは樽の味です。
ウィスキーは蒸留したあと樽に入れられ、貯蔵の年月を過ごします。
ちなみに、樽は新しいものを使うこともありますが大半は「使い回し」です。そして樽の中に含まれる木の成分や、空気などが樽の中に入り込み、静かに熟成されていくわけです。
樽は何度か使い回された後で「リチャー」という作業を行います。
樽の内側に火を付け、ついているアルコール成分を飛ばし、木の成分を取り戻させてやり、またウィスキーの貯蔵に使われます。ちょっとびっくりしたのはこのリチャーをした後、洗ったりはしないんですね。こげちゃったりした後もそのままウィスキーを入れて使うそうです。
で、10年なり20年、30年と年月を経てボトリングされ、ようやく商品となるわけです。
ウィスキーの高いものだと30年貯蔵とかもあるんですが、よく考えたら自分とほとんど同じ年月をただ樽の中で熟されていたんですねぇ。
楽しい社会見学のあとはもっと楽しい「試飲」♪
ここで作られている「白州」と京都で作られている「山崎」の試飲ができました。
今まで日本のウィスキーで飲んだことのあるものといえばオールドやリザーブなど、正直いいものではなかったのですが、やっぱりいいウィスキーは美味しい!
山崎はいわゆるスタンダードなウィスキーの味ですが白州はもっとスモーキーでスパイシーな味がします。
個人的には個性のある白州はすごくお気に入りになりました。
日本にもこんなウィスキーがあったんだなぁなんて通ぶってみたりして。
お土産に買ってもいいかなぁと思ったのですが、スタンダードな12年物でさえ、720mlで7,000円・・・高い・・・・。
というわけであっさり諦めました(笑)
と、1日分しか書いてないのにこんなことになったのでとりあえず1日目だけ。
2日目のワイナリー話はまた今度書きます。