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三岳
三岳酒造、白麹、常圧
屋久島にある三岳酒造の屋久島のお酒です。屋久島には本坊酒造などもあるんですけど屋久島出身というか、出が屋久島なのは三岳酒造だけです。
三岳は屋久島の中でひっそりと売られていたのですが、屋久島が注目されてきたとともに三岳も注目を浴び始めました。お店によっては2倍、3倍以上の値段がつくようなところも見られていました。
ちなみに最近三岳が定価で買いやすくなってきたのはご存知ですか?定価でなくてもこれまでちょろっとしか並んでなかったのが大量に並ぶようになってきたりしています。
そして写真を見ておわかりのように同じ三岳でもラベルが微妙に違っています。
右側は以前に屋久島に行ったときに買ったもの。左側は三岳が買いやすくなってから近所のディスカウントストアで買ったものです。
ここで信じられないことがあったのですが、この同じ三岳で味が違ったんです。
おそらく引き合いが非常に強かった状態が続いていたので増産したのかなーと思ったのですが、もともとは屋久島でできた芋で仕込んだものだと聞いていたのですが、これだけ市場に出回っているのであれば、屋久島だけの芋ではまかないきれません。
ひょっとして中国製の芋を使ったのかなーと思っているのですが。
以下は屋久島で買ってきたものの感想です。
よく三岳を評するときに言われる「バナナのような」という味わい。ラベルにあるバナナの葉っぱがそれを醸し出しています。レギュラー酒ですが非常にねっとりとした甘さを感じられます。ロックでもお湯割りでもいけます。なぜか県内人、鹿児島出身の方がこの三岳を好きな方が多いです(筆者調べ)。
白麹ならではのマイルドな甘みがこれを引き立てていますね。屋久島の超軟水で仕込まれたまろやかな舌触り。屋久島の水は本当にきめ細かくて美味しいんです。これは一度飲んでいただければわかると思います。非常に完成されたお酒です。
それが増産後のものになると、そういった風味がどこかに行ってしまって、どことなく普通のお酒になってしまいました。でもこれだけを飲んでいるといつの間にか舌が書き換えられてこれが普通の三岳の味だと錯覚するのでしょうね。悲しいことですが、三岳をいつでも買える時代になったことだけは収穫なのかもしれません。
三岳(旧):8点
三岳(新):6点