本日はこちら。
まろら 山形正宗 実験酒 2013
水戸部酒造、精米歩合60%、純米、山形県産出羽燦々100%使用
よく行く酒屋さんは手書きでPOPが書かれていて、お酒の特徴などが書かれてます。ヴィレッジヴァンガードとかもそうなのですが手書きのPOPってつい読んじゃうのよね・・・。
このまろらは「マロラクティック発酵」といって通常ワインの醸造で使われる技術で仕込まれています。
マロラクティック発酵とは、乳酸菌の働きでお酒に含まれるリンゴ酸を乳酸に変化させる、という技術だそうです。
・・・でも日本酒でリンゴ酸ってそんなに出ないのではないかと思ったのですが・・・。速醸で作るときの乳酸を少量のリンゴ酸からできた乳酸でまかなう、という意味なんですかね・・・。ん~日本酒はまだまだ奥が深いですね。
まぁ要はウマイがどうか、ですね。このまろらはお店で『ワインで使われる「マロラクティック発酵」で仕込まれています』的なことが書かれていて、ラベルもワインっぽいし、瓶も通常の日本酒の四合瓶よりちょっとブルゴーニュ風だしで、いかにも「洋食に合う日本酒ですよ」みたいな風情でしたので、とりあえず試してみるかということで買いました。
買うときに「燗でもいける」と言われたので、帰って冷蔵庫にしまう前にそのまま常温に出しておいて燗してみようかなと。冷蔵庫に冷やしてからだと燗しにくいので。裏ラベルにも確かにいろいろな温度で試してくださいと書いています。「温旨酸(おんしさん:温めておいしい酸)」が多く含まれると書いています。初めて聞きましたが他のお酒にも含まれていそうですね。
さて、まずは冷やで。勝手にワインっぽさを想像していたこっちが悪いのですが、あくまで日本酒ですね。酸味がそれほど主張されているわけではないので飲みやすいです。香りは確かにフルーティな香りです。でもやりすぎな吟醸香みたいなのではないですね。飲むとすんなりのどに入ってくる感じです。昨日はロールキャベツとコンソメスープに合わせたのですが普通に合います。甘みもあるのですが前に出すぎるかんじではないので食中酒向きですね。
で、こんなのお燗していいのかなと思ったのですが、燗でもいけます!ぬるめにするとほんのり甘みが広がってきました。もう少し温めてみると、たぶんぬる燗くらいの温度だったと思うのですが、抜群に甘みが引き出されて、ちょうどいい酸味でホントにおいしいですね。もう少し温めると甘さが抑えられて酸味だけが出てしまい、おいしくなくなってしまいました。
これからは初しぼりといわれるものが続々出てくるそうです。楽しみですねぇ。